セイコー ダイバーズの修理
実家に帰ったら父が昔着けていた時計(セイコーのダイバーズ)が放置されていた。
ゴム製のバンドがボロボロになり、電池が切れ、ペプシ柄のベゼルも傷と色あせでどうもあまり見栄えしない感じになっていた。
高級時計ではないが安い時計でもない。そこで引き取って修理することにした。
時計の修理は初めてだったが、やや苦労はありつつも問題なく修理ができた。
ここでは修理のために買ったもの、手順などを紹介したいと思う。
購入品
- ベゼルインサート 1,200円
- 時計用電池 SR43SW 195円
- SEIKO純正のバンド ウレタン 1,375円
- 腕時計工具セット1,980円
合計4,750円の出費となった。
ベゼルインサート単体をメルカリで購入した。正直これほど安く売っているものだとは思わなかった。ベゼルインサートのサイズはノギスで外周の直径(38cm)と内周(31.6)の直径を測定して同じサイズのものを検索して見つけた。ネットで探すと色や柄は各種あるようだったが、落ち着きを重視して黒の単色のものを選んだ。
電池はコンビニで探したが売ってなかった。そして検索すると時計用電池は専門店でしか売ってないようだったのでヨドバシで購入した。
バンドは無難に純正を選んだ。
修理用の工具はAmazonで適当なものを購入した。レビュー通り品質は良くないが、素人が自分の時計の修理に使う分には必要十分であった。
修理の手順
ベゼル交換
先が刃物のように鋭い道具を本体とベゼルの隙間に差し込んでテコの要領で力をかけてベゼルを外す。更にベゼルのインサートを下側から押しあげるようにして外す。(力をかけすぎるとインサートが曲がるので注意が必要。)
インサートが外れたら交換用のインサートを上から押し込む。押し込んだだけでは入り切らなないためハンマーのプラのヘッドのほうで軽く叩いてはめた。
バンド交換
古いバンドを時計から抜き取るために、バネ棒はずしを使った。
思っていたよりもバネ棒が固かったため取るのに苦労した。バネ棒外しがなかったら多分外せなかっただろうと思う。
古いバンドを取り外すよりも新しいバンドを取り付けるのは簡単だった。
電池交換
3点支持のオープナーを使って裏蓋を開ける。この3点支持オープナーの品質が悪く、ガタツキがあるため力をうまく伝えることができなかった。結局取り外すために10分以上必要だった。
裏蓋が取れると電池が見えるのだが、その上に電極と電池の固定を兼ねたパーツが覆っている。非常に小さなネジでそれは固定されているのだが、修理工具に入っていたマイナスドライバの先が厚く、そのままではネジ頭の溝に入らなかった。そこでドライバの先を包丁研ぎで数回研磨して溝に入るようにした。
しかし、ここで悲劇が起きる。この電極パーツが少しバネのようになっていて、それに気づかずドライバを回してネジを取ろうとした瞬間にネジが飛んでどっかに行ってしまったのだ。
頭が真っ白になりそうだったが、頑張って手探りで探したらなんとか見つけることができ事なきを得た。本当によかった。
最後に逆の手順で新しい電池に入れ替えたところで時計の針が動き始めた。
まとめ
時計の簡単な修理についてまとめた。
素人でもある程度の修理であればできることがわかった。